Permalink: 2013-06-30 11:26:00+09:00 by tu1978 in tags: FPGA

アルテラ、ソフトウェア・プログラマの FPGA 利用を可能にする OpenCL 向け SDK と市販ボードの一般提供を開始

SDKについて詳しく調和したわけではないが、OpenCLではそれほどFPGAのメリットが引き出せないのではないか、と思う。OpenCLは基本的に、メモリとデータを何度かやりとりしながら処理を進めるプログラミングモデルが利用されていると思う。一方、FPGAを用いて処理を高速化したいという場合、一般的にはメモリから一気に回路パイプラインに流し込んで、パイプラインから出てきた結果をまたメモリに書き戻す、というイメージではないかと思う。メモリとのやりとりが多くなると、結局演算よりもそちらがボトルネックになってくるはず。それに、メモリ帯域という事で言えば、ほとんどのFPGAを載せたボードでは、最新のGPUボードのメモリ帯域には太刀打ちできないだろう。

ということで、OpenCLのプログラミングモデルはFPGAの高速化に向くものではない、ということである。それよりは、普通に高位合成でパイプライン処理を合成し、必要なメモリとのやりとりをくっつければ良いのではないだろうか。

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